雑記

【欲求の言語化】グラベルロード新車ダービー

新しいグラベルロードが欲しい!!(クソデカボイス)

 我々自転車乗りのほぼ全てが罹患しているといって差し支えない不治の病「新車欲しい病」が再発した。ここに欲求を言語化し、本当に必要かどうか精査して物欲を落ちつけようと思う。

まず、すでに持っているグラベルロードについて。
(そういえばこれもちゃんと紹介したことなかったな…)

1. GIANT REVOLT ADVANCED 2 (2020) 導入の記録

 2022年の初め、グラベルロード組みたいなと呟いたら、グラベル仲間から余ってますよと破格で譲っていただいた、GIANTのRevolt Advanced 2 (2020)

僅か1時間19分の出来事。

 現行のREVOLTと違い、シートポストはD-Fuseのみ対応、フリップチップシステムは未搭載。とはいえ、それまでリムブレーキの鉄フレームばかり乗ってた自分にとって、驚くほど軽く、そしてよく走る一台だった。

 当初は、当時話題になっていたEQUALの機械式ディスクブレーキに、ギブネールと2×10のGRXを組み合わせた構成だったが、今は色々あってシンプルに1×12のGRXとなっている。

Revolt 1st season (2022.2~2024.6)

Revolt 2nd season (2024.7~)

2. 欲求の言語化

次に、前提条件として走りたい道をイメージする。


 ひとつは、ジャパニーズクソガレ林道
 メーカーのPVに出てくるようなどこまでもまっすぐに伸びる、フラットダート? そんなものはない、諦めろ。例えば、ホームグラウンドの房総半島の林道。標高が低いながらも急峻で、あまり手入れもされないのでガレているところや、激しく洗堀されているところが多い。最近は大雨によって砂利が流されてゴツゴツとした岩盤がむき出しになり、年々ハードさが増してきている気がする。

 もう一つは、冬の北海道。グラベルロードの本来の使い道ではないだろうが、太いスパイクタイヤを履けるのもグラベルロードの特徴ではなかろうか。白銀の圧雪路がどこまでも伸びるような銀世界を走ってみたく、今年の冬は道央と道北を旅する予定。

では、約2年半走って、もう一歩足りないなと思った点を挙げていく。

①タイヤクリアランス

 Revolt(2020)のタイヤクリアランスが公称で700c×45mmまで。自分が使っている650Bのホイールだと、フロントは約57mm(27.5×2.25inch)、リアは50mm(27.5×2.0inch)まで、一応履けるのを確認している。
 (リアに50mm幅のタイヤを履かせると本当にギリギリで、ブロックパターンや荷重の掛かり方、ホイールの振れ次第で擦るかも)

 決して狭いわけではないが、自分の凶悪なジャパニーズクソガレ林道や、冬の北海道を快適に走るにはもう一声欲しい。具体的には、前後に27.5×2.25inchのアイススパイカープロが履けるクリアランスが欲しい。

②下り性能(ドロッパーシートポスト&フォワードジオメトリ)

 これは車体のせいというより自分の技量が不足しているだけなのだが、グラベルの下りが結構苦手。グループライドになると大体下りで千切れる、ソロでもおっかなビックリ下っている。
 対策にドロッパーシートポストを入れたいところだが、生憎D型の専用ポストしか入らないので導入不可。というわけで、汎用的な丸形シートポストも使える車体が欲しい

 ジオメトリ面でももう少し安定感のある設計が良いなとも思う。具体的には最近流行りのフォワードジオメトリとやらに興味がある。

 試しにREVOLTを最新のREVOLTやフォワードジオメトリ採用のSILEX 4000(MERIDA )と比べてみる。

Compare: Giant Revolt Advanced 2 2019: S -VS- Giant Revolt Advanced 2024: S -VS- Cannondale Topstone Carbon 3 2023: SM -VS- Jamis Renegade S3 2023: 51cm -VS- MERIDA SILEX 4000 2024: S -VS- Cannondale Topstone Carbon 2 Lefty 2022: S -VS- (geometrygeeks.bike)

 Revoltは2020と2025モデルで意外と大きく変わらないが、BB Dropが1cm大きくなり、FLIP CHIPシステムでリアセンターを伸ばして、より直進安定性を高める方向に変化している。

 SILEXの方は分かりやすく、とにかくホイールベースが長く、ヘッド角が69.5度とかなり寝ているので、下りや直線での安定感がはきっとすさまじいものだろう。(逆にヘアピンカーブとか曲がりにくくないのかな?)

③積載性能(フォークダボ穴・大き目前三角・ダウンチューブストレージ…etc.)

 房総半島に住んでいると日帰り遠征が大変なので基本的に一泊以上、そして車を持っていないので輪行する必要がある。そうすると必然的に輪行装備+着替えで荷物がかさむ。また、趣味のカメラ関係に加え、心配性なのでレインウェアやファーストエイドキットなど手厚く持ち運ぶ癖があるので、ハンドルバー+フレーム+サドルバッグとウエストポーチが常にかつかつ。

 余裕を持たせる&重心を下げるためにフォーク積載をしたいのだが、フォーク両側に一つずつあるダボ穴のうち、右側がダメになってしまっている。ダボ穴無しで取り付ける方法も試したが、グラベルの振動や雨水で濡れてくるとどうしてもズリ落ちてきてしまうのが悩ましいところ。ずり落ちた拍子にスポークを巻き込んで事故の原因になりかねないので、やはりフォークにダボ穴は欲しい、できれば2連以上

 また、Revoltの特徴としてスローピングがかなりキツく、前三角が小さいので、大きめのフレームバッグが付けられないのも若干悩み。剛性や軽量化との兼ね合いもあるのだろうが、前三角は出来れば大きいほうが良い。

 その他、最近見かけるようになった、ダウンチューブストレージは結構羨ましい。他の積載を邪魔しなそうだし、重心も下がるので安定感も増しそう。

3. グラベルロード新車候補

 さて、これで新しいバイクに求めるものがだいぶ言語化されたと思うので、条件に合致しそうなバイクを並べてみた。

候補1:Revolt Advanced Pro Frameset(2025)

 7月に発表されたばかりのRevoltの最新モデル。
 ケーブル類が完全内装となり、さらにダウンチューブにストレージ増設された。タイヤクリアランスが公称700×53mmまでとかなり広く、これならきっと狙いの57mmも入るだろう。また、フラッグシップながら、このスペックでフレームセットで30万を切るのはかなりお買い得に感じる。

候補2:Revolt Advanced 2 (2022~)

 2022モデルでフレームが刷新され、FRIP CHIPシステムによって700×53mmが履けるようになった。さらにシートポストもアダプタによってD-Fuseだけではなく、通常の丸形も使えるようになっている。フォークも2連ダボ穴がついてて積載性もgood。見た目は2024モデルのマットゴールデンヘイズが好み

候補3:Lauf Seigla

 特徴的な板バネサスペンションフォークを搭載したグラベルロードを展開するアメリカのメーカー
 タイヤクリアランスは公称700×57mm(or 29×22.5inch)で、さらに両サイドに6㎜幅があるらしく、泥が詰まる心配はなさそう。ここ1年ぐらいずっと気になっていたのだが、どんどん円安が進行して手が出しにくくなってしまった。
 積載の難しそうなフォークだが、前三角が大きく、積載量はそこでカバーできるか?その他、BBが73mm幅のMTBフォーク仕様かつフロントシングル専用なので、必然的にSRAM系あるいはMTBコンポで組まないといけないなど癖は多いが、独自のサスペンションフォークが気になりすぎる。

候補4:BOMTRACK HOOK EXT-C

 いつも参考にしているブログに登場するのもあって、気になっていたメーカー。グラベルロード買おうと思った当時、お店で在庫確認してもらったが完売で涙した。
 現行のカーボンモデルは公称でタイヤクリアランスが650×57mmあり、ダボ穴も豊富で積載に困ることはなさそう。フレームセットで約22万、現実的なお値段だが、最近はペイントが凝ったものから単色になってしまったのが少し悲しい。

候補5:TREK Check Point SL5

 タイヤクリアランスの交渉が700c×45mm or 650B×2.1inchなので、ちょっと無理すれば2.25inchはいらないかなと思っている。
 ダウンチューブにストレージがある点や、振動吸収のISO-speed機構のギミックがある点が魅力的。お値段も新車完成車で約34万円と手が出る範囲なのがgood。一度実店舗でタイヤクリアランスだけ確認しておきたいところ。

候補6:OTST Waheela C

 WolfToothの方が立ち上げたブランド。Tuning Chipという、3段階でホイールベースを調節可能な機能を備えている。タイヤクリアランスは公称でフロント700×57mm、リア700×52mmまでだが、セッティング次第では57mmも可能(ただしオススメはしない)とある。
 国内代理店はFUKAYAで、フレームセット(税込み42万9000円)のみの扱いのようだが、個人輸入でメーカーから直接購入することもできるみたいだ。メーカーのサイトでは国内で扱いのない色のフレームセットに加え、完成車や、チタン、珍しいステンレス製フレームも展開している。ちなみに現在セールをやっていて、11sGRX搭載の完成車が$4,400→$3,430にプライスダウンされていて、ちょっと欲しい。積載性は勿論◎

候補7:GT Grade Carbon Elite / X

 シートポストとシートステーが独立したフローティングシートステーを採用したフレームが特徴。これがしなりを生んで、乗り心地と後輪のトラクションが凄く良くなるらしい。ジオメトリも非常に長いホイールベースに寝かせたヘッド角で安定性は抜群そうだ。
 MTBに詳しくないのでつい最近までノーマークだったが、インプレの評判も良く、正直なところ今一番気になっている。
 タイヤクリアランスは公称が700×42mmとされているが、どうやら実測で60mmぐらいまで行けそうとのこと。
 お値段も比較的良心的で、Grade Carbon Eliteで34万円台、ドロッパーシートポストとフロントサスペンションの付いたGrade Carbon Xで48万円台。どこかでお得なセールしてたり、いい感じの中古が流れてきたら衝動買いしてしまいそう。

4. 結論

以上、欲求を言語化したうえでの結論は……

新しいグラベルロードが欲しい!!(クソデカボイス)

終われ。( ‘д’⊂彡☆))Д´) パーン


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