自転車旅

【2023→24・年越し冬北海道ツーリング】Day2 美幌峠・弟子屈市街

北海道ツーリング2日目

朝7時ごろ、窓の外が明るくなり、自然と目が覚めた
昨晩買っておいたセイコーマートのパスタを食べながら、今日はどこに行こうかと思案する
天気予報は曇り空を告げているが、窓の外はまだ青空が覗いている
なんとなく午前中は晴れてくれそうな気がしたので、眺望を求めて美幌峠に行くことにした
片道約30km、獲得標高も500m以下なので、久しぶりの雪道走行の慣らし運転にも丁度良い行程だ

北海道での朝食の模範解答

気持ちの良い澄んだ空気と青空の中、ジャリジャリジャリとガッチリ凍った路面にスパイクピンが刺さる音を響かせながら走る
道中の景色が素晴らしいせいで、少し進んでは撮影のために足を止めたくなってしまい、なかなか距離が伸びない
真っ直ぐな直線の先に見える藻琴山が美しい

道道717号線 札内弟子屈停車場線

国道243号線を北上し、屈斜路湖が近づいて来たところで脇に延びる真っ白な道が目に留まった
先人の冬北海道の醍醐味は裏道にこそあるとの言葉を思い出し、脇道へと舵を切ると、走行音がジャリジャリとしたスパイクピンの刺さる音から、ギュッギュッとタイヤが雪を踏み締める音に変わっていく
ああ、このまっすぐ伸びる雪道を求めて遥々海を越えてきたのである、最高!!

国道243号線の隣に広がる天国
パイロット国道の向こうに屈斜路湖が見える

ふかふかの新雪に自分の轍だけを残しながら走る、それ以上の贅沢はそうそうない
時折深い雪にハンドルを取られて足をついたり、押して歩いたりしなければならないがそれすらも楽しくなってくる

求めていた道に出会って高揚し、久々に自撮りもした
いつも小型の三脚は持ち歩いているもの、人目や車通りが気になってあまり自撮りしないのだが、ここでは車や人の気配が全くないので撮り放題

裏道を抜けて国道243号線に復帰したあと少しして、胸につけていたGoproがないのに気づいて慌てて戻る
幸いにも国道復帰直前まで撮影していたのを覚えており、落とした場所は殆ど特定できていたので無事見つけ出すことができた
マグネットマウントの磁石は強力なので簡単に落ちることはないのだが、この日はたまたま磁石間に厚手のフリースとレインウェアを挟んで固定していたため、距離が離れてしまい固定力が十分ではなかった
幸いにもこの後、磁石-レインウェア-磁石とフリースを除いて装着するようにして落下することはなかったが、再発防止策は考えたほうがよさそうだ

話をライドの方に戻すと、のんびり撮影しながら走っている間に気づけばだいぶ気温が上がってきた
手元の温度計は氷点下を示しているものの、陽の光で温められた路面の雪は若干シャーベット状になってきた

美幌峠の展望台が見える

途中までは正直あまり景色の良くない樹林帯だが、美幌峠の手前2kmくらいから急に屈斜路湖側の視界が開け、絶景快走路となる。
屈斜路湖に浮かぶ日本最大の湖中島の中島や、張り出した和琴半島が良く見える。どちらも昔の火山だったらしい。
ちなみに洞爺湖にも同じく湖中島の中島(大島と他3島の総称)があり、あちらはフェリーで行き来することができるが、こちらの中島は上陸禁止らしい。

12:15、美幌峠到着
峠から少しだけ歩いて展望台まで登ると、登ってきた屈斜路湖、反対側の美幌の市街、その先にオホーツク海が見える。
このまま美幌方面に下って行って、石北本線と釧網本線を乗り継いで輪行で帰ってくる行程なんかも楽しそうだ
丁度お昼時なので山頂の道の駅で何か食べて下りようかと思ったが、一足早く年末年始のお休みに入っているようだったので、自動販売機で水分補給だけして降りることにした

美幌峠展望台より屈斜路湖
美幌峠から美幌方面
道の駅 ぐるっとパノラマ美幌峠 今度は営業期間内に
名に恥じない秀逸な道でした

14:30、摩周駅付近まで降りてきた
摩周駅でお昼といえば、そう、駅前にあるpoppoteiさんである
GWに初めて入って食べたラーメンが美味しくて、甚く感動したのを覚えている

摩周駅前 食堂と喫茶 poppoteiさん

ラストオーダー間際の時間であったが、店内には数組のお客さんがいて相変わらず賑わっていた
今回は前回悩んで選ばなかった豚丼を注文した、サイズはもちろん特盛
柔らかくジューシーに焼き上げられた山盛りの豚肉に甘辛いタレが絡み、あらびきの黒胡椒が全体を引き締めていて絶品である
ラストオーダーに滑り込めてよかった…
(普段は夜まで通し営業のようだが、この日は年末のため変則営業だった)

摩周の豚丼 特盛 ¥1,580

そのまま宿に帰るにはやや早い時間なので、近くの道の駅へ寄り道
道の駅摩周温泉、ここも今日が最終営業日だったので、今のうちにとお土産や晩酌用のお酒や肴を買い込んだ

道の駅 摩周温泉
標津ようかんが特に美味しく、この旅の補給はこれメインになりました
お土産の羊羹たちと補給のお菓子類
北海道産のお酒とおつまみ 多くあるに越したことはない

17:30、色々と買い込んで宿に戻り、温泉で汗を流してから外へふらふらと出かける
宿から出てすぐの交差点、グレーチングから立ち上る湯気の向こうに浮かぶ赤提灯に魅かれて”炭火焼き べこの助“さんへ
それほど広くない店内、カウンターのお客さんと店主が談笑しているのをBGMにしっぽりとビールを飲む
メニューはよくある居酒屋メニューだが、テンポよく出してくれて箸とお酒が進む

宿に戻り、道産のワインを傾けながら明日の行先を考える
快晴とはならなさそうだが、午前中は太陽を拝めそうな予報、摩周湖を覗きに行くか、屈斜路湖畔をぐるっと回ってみるか…

走ったルート
弟子屈市街~美幌峠往復
走行距離:78.0km 獲得標高:728m

前日:【2023→24・年越し冬北海道ツーリング】Day1 釧路~弟子屈
翌日:鋭意執筆中

【2023→24・年越し冬北海道ツーリング】Day2 美幌峠・弟子屈市街」への2件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です